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【アイナナ】葵ひなたの最終目標は九条天なのかもしれない【あんスタ】

考えるほど、九条天と葵ひなたは似ている。

双子の兄とか、ブラコンとか、そういう記号もだけど、生き方が特に似ている。

ひなたくんのあこがれ、理想像として、九条天が存在しているのかもしれない。

 

そう考えた理由として、まずは九条天の特徴を3つ挙げます。

それらがいかにひなたくんに重なるか考察していくことで、二人の類似点あるいは相違点について考えていきたいと思います。

イベストやメインストの内容、セリフに少し触れていきますので、ご注意ください。

天には「自分がどう思うか」という視点がない

天には「ファンとの約束(チケット)は裏切らない」「いつでも同じオムライス(ライブ)を提供する」といった、プライドや曲げられないポリシーがある。

でも、なぜそのポリシーを守るかといえば「ファンがそう望むから」。

 

ファンが「アイドルにはそう在ってほしい」と願う思いに、天は応えたいだけだ。

誰の声も関係なく自分の心や直感に従う、環やナギとは真逆ともいえる。

 

他の誰に近いかといえば、他人の顔色を伺う壮五に近い。

壮五はしかし、「他人の期待に応えたい」という気持ちに後ろめたさがある。

自分を犠牲にしてでも応えなければならない、と無意識に思っているからだ。

一方天には後ろめたい気持ちはない。

目の前のファンのために自分にできる精一杯のことをする、それが天の思うアイドル像だから。

天には気持ちに裏表がない

かといって、天は自分を偽っているわけじゃない。

「TRIGGERのセンター、九条天」には、天使と悪魔という二面性はある。

けどどちらも、九条天の素直な気持ちであることには変わりない。

 

たとえば龍之介の売り込み方とは、全然違う。

龍之介は「沖縄出身の心優しいお兄さん」という素顔を持ちながら、売り方はセクシー路線。

ある意味、偽っている。

本人も悩み、そこを突かれるストーリー(3部)があった。

 

一方で、その裏表どちらもファンに受け入れられている。

だからこそ、龍之介は人気があるんですよね。

 

天は、お前の本音を言ってみろよと他人に言われたところで、「本音も何も、これが僕だ」と自信を持って言える。

天の中で一番優先されるのは、「自分を曲げないこと」であるのは確か。

けどその「自分」は、素の天じゃない。「TRIGGERのセンター、九条天」だ。

 

天の中では筋が通っていても、周りでは「本当か?」と楽のように疑いたくなってしまう人もいる。

真の意味で裏表がない楽がよく天に詰め寄るのは、「天自身のこと」「天自身の気持ち」が見えないからじゃないかな、と思う。

天はファンにもファンじゃなくなった人にも優しい

天は、自分を好いてくれる人はもちろん「ありがとう」と感謝を伝える。

自分を嫌う、妬む人には「いいよ、今は嫌いでも。また好きになれたらおいで」というスタンス。

ファンにも、ファンじゃなくなった人にも、天は優しい。

 

誰でもきっと、嫌いと言われたり、否定されたりしたら、嫌な気持ちになる。

でも天の言葉は、一切傷つける要素がない。

天を好きな自分も、嫌いな自分も、肯定してくれる。

「ああ、嫌われちゃった!」「いやな思いさせちゃった…」って、自己嫌悪しなくて済むんです。


壮五の趣味を否定したり、環の行儀悪さを否定したりすれば、二人は落ち込むし怒る。

ズールにファンコールを送っても、それがズールの求める愛情じゃなければ拒絶される。

 

天は、好き嫌いの感情や不平等な愛が相手に影響を与えるってことをよく知っている。

だから、分けてだてなく笑顔を向けてくれるのかもしれない。

(この辺は、モモちゃんにも似た気質を感じる。モモちゃんはファン目線から、アイドルに好き嫌いされたらいやだな、と感じているのかもしれない。)

九条天の思考は葵ひなたにも当てはまる

以上、3つの点について九条天の生き方を考察してきました。

この考え方やポリシー、ひなたくんにも大部分が当てはまるんです。

 

ひなたくんは、ゆうたくんとの違いを出すために「甘いものが大好き」と公言していたら、本当に甘いものが好きになってきた。

 

ひなたくんにとっては「甘いものが好きな葵ひなた」も今となっては違和感ない。

けど経緯を知っているゆうたくんからすれば、「本当に?」といつまでも疑いたくなってしまう。

 

甘いものに限らず、ゆうたくんが不安を抱く場面は無数にある。

ゆうたくんを優先する態度や、裏方仕事を率先して引き受ける姿など。

 

ひなたくんのそうした行動の根底には「ゆうたくんや皆に笑ってほしい」というシンプルな願いしかない。

どことなく、「ファンのため」だけを思って行動する天と重なるところがある。

 

ソロ曲を聴くと、ひなたくんは「キミ」のことばかり語り、「僕」「俺」といった、ひなたくんを表す一人称は一度も出てこない。

ここからも、「ひなたくん自身が何を思っているか」が見えてこない様子がうかがえる。

 

またひなたくんは、「ファンの子の言葉もうれしいし、ファンじゃなくても見に来てくれたらうれしい」という気持ちをナイトクラブで見せてくれました。

ここもやっぱり、天と重なる。

 

ひなたくんがこの考えを持つのはきっと、家族という一番身近な愛情を否定される経験を持つから。

自分はほかの人に悲しい思いをしてほしくないと思って、笑顔を振りまく節がある。

 

ツインピークスの入れ替わりをよく観察すると、ひなたくんの言動の癖が垣間見える。

ゆうたくんが扮しているときは人の悪口を言う。アルカロイドにやきもちを焼くし。

ひなたくんが扮しているときは太鼓持ちとか言葉を濁すとか、とにかく敵を作らない。

羽風先輩をひたすら持ち上げる。

 

対極を行く初期のズールの在り方が、ナイトクラブで切れていたゆうたくんだと思います。

自分や2winkを好いてくれる人が好き、悪意をぶつけてくる人(父親など)は嫌い。

(ズールに関しては、4部でこの在り方を改めるから、一概に同じとは言えませんが。) 

天やひなたくんが、この生き方を選んだ理由

天やひなたくんは、楽やゆうたくんをはじめ、周りから「その生き方はつらくないか」とよく聞かれます。

でも二人には、この生き方を選んでなお自分らしくいられる自信が持てる、確固たる理由があるんです。

 

それは陸であり、ゆうたくんです。

誰か一人に愛されているから、世界中の誰から嫌われても、自分を保っていられる。


ひなたくんはまだ、自分の形をあんまりうまく描けていないから、とりあえず生き方だけ決まってる感じがする。

天のように、「これはファンが嫌がる」「これはファンが求めている」って、自分を客観的に見られるようになったら、強いんだろうな。

まとめ

天とひなたくんは、双子の兄である以外に似ているポイントとして、

「自分が何を思っているかの視点が足りない」

「裏表がない(のに他人に信じてもらえない)」

「ファンにもファンじゃなくなった人にも優しい」

などがあげられると思います。

 

二人に、求められた姿をなんでもこなせる道化力を与えて居るのは、間違いなく斉藤壮馬だというのも、外せない「似ているポイント」であると思います。

天の「へいらっしゃい!」は斉藤壮馬じゃないと許されないよ…

 

ここまで似てはいますが、私は天推しではなくひなたくん推しです。

それはひなたくんがたどってきた過程が大事だからです。

1年生までのひなたくんの自己犠牲精神に強く共感したからこそ、ひなた最推しになったところがある。

人に貢献していれば人に愛される、だから自分を愛する必要はないんだ、って。

ちょっと、1部や2部あたりの壮五寄りの考え方(なので私は壮五最推しです。)

 

天は、「九条天というアイドル」を、ファン目線で大事にしている。

ファンが嫌がること、求めないことはしない。

だから強いんですよね。

自分も、ファンの気持ちも、大事にしている。

ここがひなたくんの目指す場所ともいえます。

 

ひなたくんがうまく人生を生きた(何なら、同じ18歳になった)とき、九条天になっていたら、かっこいいなあ。

そういえば、5部の予告イラスト(?)は、陸と天でしたね。

これは…九条さんの話くらいしか残ってないからまあそうなるけど…

双子ばれするのかな…世間に…

楽しみなような、怖いような……アイナナ恐ろしい子……