【アイナナ】ダンスマカブル 感想
アイドリッシュセブン ダンスマカブル読了しました!(4月の話)(今はもう5月末)
もともとアイナナを始めたきっかけが「山中Pが脚本担当したストーリーが読みたい」だったので、念願叶ったという感じです。
いやほんと…山中ワールドだった…のにめちゃくちゃアイナナだった。。。山中Pがアイナナすごく読み込んで書いてくれたんだなあと伝わる…。
キャラクター別に所感をまとめました。
リベリオン
リーベル
まさに八乙女楽以外務まらない格好良さ。役当ててもらったレベル。楽から残念なイケメン要素を抜いたような。(?)
幕間で楽が「一緒に酒が飲める」と話していたのすごくわかる。絶対気が合うね。
クヴァルと崖で戦った後、アルムを抱えて崖へ飛び下りるシーンをめちゃくちゃ脳内再生してます。スライディングしててもかっこいいし、しっかり抱きしめて背中で転がってってもかっこいい。かっこいいかよほんと。
冒頭でアルムを抱えたまま空中でシャオの銃撃を避ける姿も見たいです。かっこいいかよ。
普段から肌も髪も色が白いから、血に濡れた姿が絶対映える。かっこいいと思うんですよね。死に際とか吐血とか。かっこいいかよ。
もうかっこいいしかでてこない。
名前は「自由」。せやな。
クウラ
最初めちゃくちゃ爽やかないいやつじゃん!珍しい!と思ってたら爆弾魔とわかり「ああ、いつものだ」と安心しました(笑)
また爆弾とかミリタリーの本広げて環にびびられてるんだろうな。(笑)
迷惑かけて、迷惑かけられて、それでも自分の生き方はないがしろにしない。
と、いいこと言ってくれるのも実にヤマさん。
あとエンディングでクウラがリーベルの後をきちんと継いでくれているのが嬉しい。
ヤマさん超いい役もらってよかったね……!!
名前は「注意」「気配り」「世話」「治療」など。なんて爽やか!
山中P、アイナナの最初の記事書いたときにヤマさんすごく推していたので、その気持ちがにじみ出てるな~って感じます。
フーガ
リーベルをかっこいいと思う人が多いということは、フーガに感情移入する人も結構いそうだと思うんですよね~。
憧れていた人が、自分が思い描いていた理想像と違うことをしだしたときの違和感。
死に直面してはじめて死を恐れるフーガにも、一般市民性を感じますね。
他人のことや体験していないことを、わかったつもりになることに、いいことないんですよ、ほんと。
ダンスマカブルの意味を考えると、けっこうなキーキャラクターなんじゃないかなと思います。(ダンスマカブルの意味は後述)
幕間を見てて、そういえば役者タイプの人だった…と思いだす。
名前は「逃走」。せやな。
いっそ最後まで、リーベルにつっかからずに逃げきれたら、命だけはあったんじゃないかなとも思いますね。
黒縄夜行
ヴィダ
今までにないはじけた役だなあ~~~と驚くし、でも天だしやりきれて当然だよね~~~と安心もする。
カバネ戦の熱演が好き。けどこわい。
立ち絵が口元おおわれててかわいいので、どんなに険しい顔でも凄みが緩和されていたのが心の救い。(?)
死者の声を聞くというヴィダにリーベルが説教する様は、天に楽が九条さんのことを言い聞かせる姿を連想させるなあ…。
他人の夢ばっか叶えていないで、お前はどうしたいんだ、って。
最後まで死者の声を振り払えなかったヴィダをみて、天は何を思うんだろう。
幕間でも「役をもらった意味を考える」と言っていたので、5部の前にぜひ考えてみてほしい役どころだなと思います。言ったよな!絶対だぞ!
名前は「命、人生」。
プラセル
た、環~~~~~つらかったねがんばったね~~~~~~!!!
環推しの人大丈夫でしたか~~~~~!!!???
ってめちゃくちゃ心配になる役。
と思ってたらやっぱり幕間でべそべそしてんじゃんもう!!山中P鬼!!すき!!(?)
死人が身近にあるって思うところを、なんとか自分の母親に重ねてほしいところだね……それだけが頼り……
プラセルいい子なんだけどね…人の不幸に喜びを感じるってところがなかなか他人に理解しづらいだけで…
しかもなんちゅう死因……いすみんいじめてたら死んじゃうなんて……環……がんばったね……
またね~~~環が「親父みたい」って感じちゃってるのがね~~~~そうなんだねつらいねがんばったね~~~~~!!!
環のためにも、すごくほのぼのした黒縄夜行のスピンオフを作ってあげてほしい。(?)
個人的にはプラセルって3部以前のヤマさんに重なるところあるなって思うんですよ。
プラセルが抱えている世界への復讐心は、クウラVSプラセルを通して言われたヤマさんにとっては痛いだろうなあ、と思って。
そしてクウラとしてかっこいいセリフもらって、正面からプラセル=昔の自分をたたっきれるの、ヤマさん楽しいだろうな~。
へそ出しに地味に幼さを感じる。
名前は「喜び」。くうう………何に喜びを感じているか考えていると、環父のひととなりを想像してしまう……くうう……
オルカ
どこにも依存しない、っていう生き方は、虎於とどことなく重なりますね。
ビジュアル、個人的には普段よりオルカのほうが好みなんですよねえ。
幕間で環を慰めててやさしいな。
名前は「絞首台」。これだけ意味がつかめないんですよね…黒縄夜行の首を絞める存在ってこと?
黒縄とは、「殺生、偸盗(ちゅうとう)を犯した者が落ちる地獄」だそうです。
夜行は百鬼夜行からきてたりするのだろうか。
ユニティオーダー
クヴァル
なかなか熱い展開のキャラだと思います。もうこいつ主人公なんじゃないか?
龍之介は、普段は優しくてテレビではワイルドで売っているので、お堅い印象のキャラって確かに新鮮なのかも。
改心した後は、結構誠実さがいつもの感じで発揮できてて楽しそうだな~と思う。
降格してもアルムの味方でいたいと思ったクヴァルには、スキャンダル後のTRIGGERも感情移入しやすいんじゃないかな。
名前は「苦悶」。アルムのことを思うと……
ロイエ
中間管理職をするユキ(笑)まあハッピーアワーもある意味中間管理してたよね…
モモと役を交代したほうが普段っぽい、確実に(笑)
けどだからこそ、だよなあ。
ダンスマカブルの後で星巡りの観測者も見たんですが、またパパやん!ユキってばイクメン!(?)
名前は「後悔」。シャオ………
クヴァルはまだアルムとやり直せたからいいけど、ロイエはのらりくらりしてたらシャオが死んじゃうんだもんなあ……そりゃ後悔だよ……
パパやってるロイエと幼いシャオが見たい。
ライデン
三月が男らしい役をやるのって、本人楽しいと思うんだよね!代永さんにとっても!
幕間では身内に結構人気だったので、みんな男らしい役好きなんですね。さすが男子。いや環のライデン見たいな普通に…
名前はライデンシャフト=「情熱」っていう説がとてもしっくりくるけど、ライデンだけだと「苦しみ」になるそうです。
山中Pのことだからきっと二重性を持たせているに違いない。
シャオ
「千さんの義理の息子だなんて恐れ多い……」とぷるぷるしながらやってたらかわいいな。
しかもそれ、星巡りの観測者ではモモちゃんだったポジションですよ。余計恐れ多い。(笑)
しかし壮五推しとしては突然あっけなく死んでしまってすごくウッってなりました…しかも環と死因一緒じゃん……MEZZO”推し強く生きて……
でもプラセルはいじめた後もけっこう生きてたじゃんか……!
シャオはアルムがより恐怖を感じる対象だったってことでしょうか?
まあシチュエーション的にも「まさか身内のシャオが」とか「エレベーターがつくまで逃げ場がない」とか、いろいろプラセルとは違うもんなあ。
アクション映画をたくさんみて研究するそーちゃんが好きです。すっごくかっこいいよ。山向こうからピンポイント狙撃するシーンとか。
鋭い眼光もすっごくかっこいいよ。立ち絵が常に見下してる感じなのがすごく好み。
二面性のある役に本人は不安を覚えていましたが、アイナナ学園やアイナナ警察を読んだあとだと「大丈夫じゃないかな…」と思わざるを得ません。(笑)
住民用の顔がいつもテンションなのがまたね。本人が役としてやるには複雑なのかもしれませんね。いつもってなんだっけ?みたいな。
名前は「見て」。過去を掘りたくなる名前だな……
ユニティは「統一」。
ナーヴ教会
エーテルネーア
モモちゃんがすごくおとなしい役をやっている……!
「ユキの上司とか無理無理!!!」って言いながらやっててほしい。
もうちょっと活躍シーンが見たかったなあ……
名前は「永遠」+「拒否」。生きていればなあ…ほんとに…あんなエンディングにならずに済んだのに…。。
ミゼリコルド
ナ、ナギおまえ、おまえ……ってなっていく役でした。
特別ストーリー自体初見なので「うおー標準語!」だけでもびっくりしたのになんだあの救いようのない悪役は!!!
キャストコメントで中二病発していたのはそういうことか!!!とだいぶ後で納得しました。(笑)
幕間ではもちろんべそべそしていました。だよね!!!しかもアイナナのメンバーとほぼ共演シーンないし…さみしかったね……
最後逃げちゃうんかい!となかなかスッとしない役どころなのもまたね……
でもこのダンスマカブルを勧善懲悪にしたくない山中Pの気持ちもわかる。
名前は「慈悲」。重傷を負った騎士を苦しみから救うとどめの一撃も指すそうだ。
なんという……ナーヴ教会にとって不要となったエーテルネーアを斬り捨てるのにふさわしい名前じゃないか…ククク…(十字架)
アルム
アルムが語る「いろんな人間がいる地上は面白い」というメッセージは、山中Pがずっと言っている。
名前は「凶器」。超ネタバレだー!
忘れられた者たち
カバネ
一織のドラマ作品でかなり好きなほうなんですよね、カバネ。
陸も幕間で言っていましたが、けだるげな感じが、今までにない一織だな~と思い新鮮。
あと印象的なのはヴィダとの戦闘で発揮した不死性ね!みじん切りされたらアニメ化できない!!
でもそんなゾンビ一織を想像するとおもしろいので、このシーン好きです(笑)
撮影現場が気になるところ。
何より、カバネとクオンの関係って、今後のメインストーリーでの一織と陸の関係になっていくんじゃないかなあ…とも思ってしまうんですよ。
ダンスマカブルでは、クオンを救うためによかれと思って尽くした1000年前の出来事を、時間が経つにつれて後悔していくカバネ。
本編では、陸をスーパースターにするとどうなるか、九条両氏が散々脅しを言っています。
それでも、今はまだ「七瀬さんをスーパースターにする」という夢を追い続ける一織。
これが悪いほうへ行かないといいね…5部待ってます……
クオン
本人も幕間で言ってたけどなんといっても不老不死って設定がね……陸……憧れるかどうかは……複雑だねえ……
しかも上述したカバネとの関係を思うとね………
陸って結構、明るいキャラでも神秘的なキャラでも、オールマイティーにこなせるんだなあ、とちょっと感心。
コノエ
いやトウマそのものッスね!!超いいやつ。
尊敬する人に、仲間に尽くしたいトウマのいいところがきれいに抽出されているな~。
ところで名前を振り返ると「屍」「久遠」「近衛」か!超ネタバレやん!
全体まとめ
ダンスマカブルの意味を調べると、「死の舞踏」という死生観に行きつきます。
「黒死病が流行した当時、葬式で一人踊りだすと、身分や出自関係なくすべての人が踊りだした」という現象がもとになっているそうです。
アルムが持つ「凶器」、そしてリーベルの語る「死」の前には、貧富もアークも地上も関係なく平等だ、と表したいのかな、と思います。
人はみな死んでしまうのは一緒。だから人がみな精一杯生きているのも一緒。
命の価値に差はないんだよ、というメッセージは、まさしくリーベルの目指す「平等」そのものですね。
平等に食べ物を食べて、平等に年を取り、平等に死ぬ。
その平等を壊す存在がクオンのような不死、というわけですね。
感染症である天子の「凶器」を取り除いた代償が不死であり、それが不平等だという描き方は、進化していく医療へのアンチテーゼっぽいな、ともちょっと思う。急にSF。
だからエンディングで不死を選ぶと、あれだけさらっと流されちゃうんだろうなあ。
フーガのような、死を恐れる人たちは、死を特別なものに思っているのかなあ。
ダンスマカブルの意味を考えれば、葬式に悲しもうが踊ろうが死因が黒死病だろうが漏水だろうが、死は平等に来るものなのに。
リーベルはこの考えをしっかり持っているから「与えられた生をただ生きるんじゃなくてしっかり全うしよう」とか「死ぬ時だけじゃなくて、生きている間もみんなが平等になれればいいのにな」とか、かっこいいこと思えるんだろうな~。かっこいいな~。
いやでも、この考えを山中Pが引っ張ってくることになんだか好感を覚えちゃいますね。みんな違ってみんな愛しい、実に山中Pだ。
ダンスマカブル、山中Pがアイナナにどんな思いを込めたか考えていると、すごく面白いな~。
名前がそれぞれリベリオン:ラテン語、黒縄夜行:スペイン語、ユニティオーダー:ドイツ語、ナーヴ教会:フランス語で固められているのもこだわりですよね~。
忘れられた者たちだけ、ヨーロッパじゃなくて東洋(日本語)なのもね~。隔絶されてる感じあるよね~。川は実は三途の川だったのかな~(?)
演じている本人の気持ちも考えてほしいようなこと言ってたからな…
人間臭さがすきで、アイナナすきになったんだろうなあ。山中P。
戦闘が始まる前の雰囲気づくりがめちゃくちゃゲームっぽいのもすきです。
パリーンってエフェクトが見えるようだ…(笑)
おまけ:ブックレット
ラストワンを除いて中古で並んでいたので思わず購入してしまいました……こういうのくじの景品にするのアイナナ君常套手段と聞いて戦慄してます……
山中Pの書下ろし小話とか読みたいじゃないですか……
リベリオン
アルム誘拐時のリーベルーーー!!!イラストーーー!!!それ見たかったやつ!!!!かっっっこいい……!!
絶対めちゃくちゃウルトラかっこいいと思ってたので…!下でのシャオとロイエのやりとりも見たい!!
黒縄夜行
小話のくだらなさが……こういう黒縄夜行が見たかったんです……ありがとうございます……
ヴィダのイラストがいちいちかっこいい。やっぱデザイン好きですね。細身の天に首や手首まですっぽりのだぼだぼ上着、よく似合ってる。
あと幼少期のイラスト……!!!それが見たかった……!!!ありがとうございます……
奴隷服みたいな貧相な服を華奢な子に着せたい時期があるので見てて楽しいです。
ユニティオーダー
小話、1行目で「シャオ視点!!!!」となり、読み終わったら「親子…………」と言葉を失いました。
本編読み終わってから物語を反芻しているうちに、最推しはロイエ隊長だな、とじわじわ思い出してきたので、この小話すごくすごく愛しいです……シャオ……
シャオ役を壮五がやる意味って、本編では二面性ある役が当てたかったのかな?くらいにしかヒントがないんですが、このブックレット読むと山中Pから壮五への愛あるプレゼントにしか思えなくなってしまいました。
だってロイエ隊長めちゃくちゃいいパパですよ。こんな父親に壮五が出会えていたらと思うと……
シャオがよく言う「たまたま」にも、山中Pの壮五感が出てると思うんですよね。
誰でもよかったけど、たまたま自分が無作為に選ばれた。その偶然を尊ぶ気持ち。
これは壮五がIDOLiSH7に加入した頃を思い出すんですよね。
小鳥遊社長に「たまたま」スカウトされたことがきっかけで、大学を辞めて親に勘当されてまで音楽活動への一歩を踏み出せた。
MEZZO”結成のきっかけだって、「たまたま」見せ場の環ダンスの後が自分のパートだったというだけで、テレビで注目を浴びた。
こういう展開って、よく「運命」「必然」って表現されますが、壮五にとっては「たまたま」起こった「きっかけ」にすぎないのかもしれないな、と思うんです。
周りに声をかけられたことがきっかけでも、アイドル始めよう、と思ったのも、MEZZO”頑張ろう、と思ったのも、最終的には壮五なんですから。周りに強制されたわけじゃない。
シャオも、拾われたのは「たまたま」かもしれないけど、拾われた以上は「お父さん」に恩義を返したいと思って、放送の仕事を引き受けたのかと思うと……シャオ……
いつ自分が、地上の他の子と取り換えられてもおかしくない。彼らと自分の違いは、拾われたか見捨てられたか、それだけ。
それがわかっているから、幸せなユニティオーダーの地位を守るために頑張るんですね、シャオは。
もう最後の1行のセリフが………本編ではギャグシーンだと思っててごめんね……()
ロイエ隊長がシャオに思う「今まで殺した地上の民への罪滅ぼし」という気持ちもめちゃくちゃ好きです。優しい人だな……
シャオは替えが効くと思ってるけど、ロイエ隊長にはシャオが唯一無二の息子なんだっていうのが、本人も死別後に自覚するのがまたね……せつないね……
ロイエ隊長も、食べていくための仕事だ、とか、いいポジション用意してね、とか、組織のためというより自分が感じる幸せのために頑張っている印象あるんですよね。そこは親子で似てる。
リーベルやヴィダのような、リーダーとしてみんなを生かす(活かす)責任を全うしようとする人たちとは、また違うかっこよさがあるなあ、と思います。
ナーヴ教会
ページ数の都合なのはわかりますがユニティオーダーのイラストこっちに入ってるーー!!!
平和なユニティオーダーも見たいんです……こっちの小話でもロイエ隊長活躍してて嬉しみ……
エーテルネーアの深堀はもっとできると思うので、小話ありがたいです。
忘れられた者たち
カバネさんマジかっけえっす!!!!!!!!
イラストがいちいちかっこいい……アイナナを知らずに読んでたら見た目の優勝はカバネさんだと思う……眼光もフードの陰りも白い部屋の中に浮かぶ黒も雑に座るポーズも好きです
いやもちろん一織がこんなけだるげな役をやってるというのもかっこいいんですけど!!幕間の陸の評価めちゃくちゃわかってるなと思います。
小話のゆるやかな絶望感も好きですね……自殺未遂した後の部屋の映像めっちゃ見たいです……カバネさん……
以上!